高齢者から未来の自分(大切な人たち)の生活や環境を考える

水野碧里 氏―レポート

〇セッション概要

未来を想像した時に、あなた自身はどのような高齢者になっているのか?

例えば、精神面を含む身体の状態、趣味や活動、家庭や地域での役割、自分の周りの環境、またライフスタイルや運動習慣、日々暮らしていると、自分のことをじっくり考えることはあまりないのかもしれません。

本講座では

「わたしの今の暮らしはこんな毎日です」と、水野さんが出会ってきたシニアの方々の話を参考にした、本人のつぶやきで、その生活の様子を聞きました。年を重ね生活の中での、寂しさやいらだち、周りとの軋轢や孤独、身体の不調など、臨場感あふれる話です。

次に、

「自分の老後はどんな状況でいたいのか?」「どんな環境があれば孤独や自分の生きたいように生きられるのか?」「何がそれを邪魔(不足)しているのか?」など、質問項目について自身に問いかけ、それぞれ思う自分の老後のイメージや具体的な希望を参加者で対話をしました。

〇参加者の声(事後アンケートより)

・自分自身を高齢者として考えることはとても新鮮なことであるとともに、時代や環境とともに変化して考えなければならないと思いました。皆様の様々な視点を聞くことができてとても勉強になりました。

・少子高齢化がどんどん進んでいく中で、高齢者になった時の生活、高齢者を迎えた家族との生活を考える機会はとても重要なものだと感じました。

・興味深い内容でした。

〇セッションを終えて

シニア向けの運動クラスを担当する私にとって、日頃みなさまと交流があるにも関わらず、自身のことについては、なんとなく、ぼんやりとした先の話と思っていたのかもしれません。それは(不安ばかりを感じていてもいけないのですが)、まだ元気なアクティブシニアまでしか、自分のイメージが出てきませんでした。問題はその先。対話をする中で、おこりゆる未来に対し、私はどこか「嫌な部分に目をつむって暮らしているのかも」と感じました。

ほかの誰でもない「自分の老後」を考え、その自分の未来から、自分のいまはどうするかをそれぞれ考えるきっかけとなっていきました。

        

太刀山美樹

〇セッション紹介

高齢者から未来の自分(大切な人達)の生活や環境を考える

自分が今まで関わってきた「スポーツクラブ」や「整骨院」「リハビリテーション」の現場で出会ってきた方々、特に高齢者の現状を知ったことから自分の老後を考えた事を話させて頂きます。

参加して頂ける方々が「自分の老後はどんな状況でいたいのか?」「どんな環境があれば孤独や自分の生きたいように生きられるのか?」「何がそれを邪魔(不足)しているのか?」など、それぞれ思う老後のイメージや老後の希望を対話しながら、よりよい自分の未来について一緒に模索していくセッション。

自分の老後を考える事=自分の未来を考える事であり。

出会ってきた高齢者の現状(私が見てきた一部分に過ぎないが)を知ってもらい、その現状から「自分の未来」を考えるきっかけとならないか?今現在より、より良い未来について皆で対話する事で、皆でより良い未来を描き・目指す事に繋がるのではないか?

水野碧里氏

・Circle of Life代表