地域のスポーツのあり方を考えようースポーツサブスクチャレンジの事例からー

【登壇者】

手登根雄次氏

(一社)琉球スポーツサポート 代表理事 沖縄県障がい者スポーツ協会 理事 沖縄県浦添市教育委員会 教育委員

【指定コメンテーター】 

藤原亮治氏 筑波大学附属坂戸高等学校 保健体育科教諭

小林大介氏 群馬県高崎市立並榎中学校 野球部顧問(部員0人) NPO法人新町スポーツクラブ野球教室コーチ 「DANCE X “cross”」群馬支部長

○セッション概要

日時:2022年1月20日(木)19:00-20:30

内容:沖縄県の(一社)琉球スポーツサポートを中心に取り組まれている、地域のスポーツクラブが結集し、定額制(サブスクリプション)でいくつものクラブでいくつものスポーツ種目をスポーツを体験し放題という「スポーツサブスクチャレンジ」について、お話をして頂き、さらに指定コメンテーターから、部活や生涯スポーツとの関係についてコメントをして頂き、これからの地域スポーツのあり方について考えました。

また、参加者に総合型地域スポーツクラブにご尽力されている方がいらっしゃり、ドイツのスポーツクラブの状況や、日本で総合型地域スポーツクラブが広がっていかない課題などをお話しいただく場面があり、参加者も交えてさまざまな情報交換をする時間となりました。

〇参加者の声(事後アンケートより)

  • このような取り組みが広がっていったら、「部活」の強い硬い概念が溶けていく可能性があるのではないかと期待が高まりました。
  • 全く知らない分野について丸裸で参加したのですが、わかりやすい現状説明と、体育のプロがさまざまな立場から光を当てていくスタイルが興味深かったです。

〇セッションを終えて

このサブスク制の話を聞いた時、スポーツの公共性というものを改めて考えさせられました。「スポーツをする」というと、私たちは一つの種目に打ち込む姿が前提になっていないでしょうか?

もちろんそのようなスポーツとの関わりも良いですが、いろいろな種目を少しずつや、気が向いた時にササっとアクセスできるスポーツがあっても良いのではないでしょうか?

いやむしろ、社会人になった時、スポーツと関わるのは、学生時代の積み重ねがないとできない!と思っている人、そしてそのような環境ばかりで、実は子ども以上に大人にとっても必要な仕組のようにも思います。

スポーツが全ての人に開かれる、公共性をどのように作っていくのか。また「部活」の在り方も、特に学校という公共性の高い機関がもつスポーツ実施機会として、多様な選択肢を持っていけるのかという視点は、地域スポーツに限らず多くのヒントがあったように思います。

またこのセッションを通して、さまざまな繋がりができたことも嬉しいことでした。

司会・レポート担当:酒本絵梨子

○セッションの紹介

地域のスポーツクラブが結集し、定額制(サブスクリプション)でいくつものクラブでいくつものスポーツ種目をスポーツを体験し放題という「スポーツサブスクチャレンジ」。この事例から、地域にあるスポーツの新しいあり方が見えてくるように思います。地域で豊かなスポーツライフが送れるように、琉球スポーツサポートの事例を聴きながら皆さまと考えていきたいと思います。