拝啓 ジュニア期のアスリートのみなさんへ

〇セッション概要

 昨年度に引き続き登壇者にお話しいただいた。今回は東京オリンピックを終えて、競技生活を続ける中、一企業の社員としてセカンドキャリアに歩みを進めている側面を紹介いただいた。内容はデザインの勉強への取組について、競技生活をメインとしてスポーツに関わってきた登壇者が現在ジュニア期に感じたユニフォームのデザイン刷新を手がける。水球の特有の用具のデザインを始め、デザインについての勉強や思考錯誤している様子についてお話しいただいた。活動の紹介後は、指導者はジュニア期の選手にどのような将来を描いて指導すべきかを話す場となった。実際に多くは競技者として過ごし、トップアスリートすなわち日本代表等を目指すことを正義として活動している。しかし、全員が選ばれることはなくまたずっと活動できるものでもない。そのような現実の中で、こうした取り組みを紹介すること自体がジュニア期の選手には大切な情報なのではないか?ぜひ見逃し配信も含めてジュニア期のアスリートへの刺激となることを期待する。

〇参加者の声(事後アンケート・セッション中の発言より)

〇セッションを終えて

 登壇者自身が活動を振り返り、今後の活動へ向けて整理するセッションとなったように感じた。スポーツの魅力を上手に伝えるためには、フライヤー(広告)にもデザインの世界が関係する。高い競技性だけが魅力を伝える手段ではなく、実際にそうした世界に触れたアスリートだからこそできる表現があるのかもしれない。こうした実践者がいることで、今後指導者に移行した際には、トップアスリートになること”だけ”をゴールとしない多様な視点を持った指導実践をまたセッションで報告してもらいたい。

(藤原修一)

〇セッション紹介

拝啓 ジュニア期のアスリートのみなさんへ

ジュニア期のアスリートまたは指導者を対象にセカンドキャリアも意識して生活する・させるか。はたまた競技に100%集中してあとはなりゆきなのか・・・そんな話題をご自身の現状と照らし合わせてお話ししてもらいたいなーと考えています。

コップ晴紀イラリオ氏(東京五輪水球日本代表)