遊びを通した授業づくり

〇セッション概要

 長崎・壱岐から東京会場にいらしてくださった林さんから、授業づくりの考え方や実践についいて報告していただきました。
 大切にしていることは、①支持的風土(聴く・認める・励ます・褒める)、②実態把握(技能面・心理面、学習指導要領の指導事項を確認する)、③単元計画・評価計画(どんな資質能力を育ませるか?運動の特性は?何を指導?いつ評価?ストーリー性)、④夢中になるためのしかけ・場の設定(ワクワク・ドキドキさせるための教具や場)、⑤授業マネジメント(運動量の確保)とのことでした。
 ご自身がこれまでされた実践について、実践の裏にある考え方やうまくいかなかったことなどを報告していただきました。「先生が用意した場の中での活動だけど、子どもの自由度がどれだけあるのか?やらないことも選べるのが遊びじゃないか」や「『子どもが遊ぶこと自体はできる』と捉えることもできる。子どものことをどう考えるかを考えてもよいかも。」など実践報告を基に参加者の皆さんと意見交換することができました。

〇参加者の声(事後アンケート・セッション中の発言より)

・面白く聞きました。主体はあるのではなく、プロセスとしてその都度作られるものとすれば、林さんの実践は、選択と話し合いによって、子どもの主体が立ち上がっていく実践ではないかと思いました。創るということも、新たな選択肢を作ることであり、話し合いによって創発されることだと思いました。

・授業時間が限られている中で準備も含めて子ども達が自分達の思いを形にしたり、友達のことを考えながら工夫や手助けができる仕掛けや前準備があり、視覚にも視点を置いて説明を工夫しておられる所が良かったですし今後の参考にさせていただきたいと思いました。

〇セッションを終えて

まずは、林さんの「今年はアウトプットする」という思いと姿勢がとても素敵だなと感じました。また、林さんが提供してくださった話題をきっかけに、遊びってなんだろう?子どもが遊んでいるってどういう状態?などを改めて考えることができました。

(松下祐樹)

〇セッション紹介

遊びを通した授業づくり

長崎・壱岐での体育授業の実践を報告します。
その実践報告を元に、参加者からご意見・ご感想などをいただき、授業づくりや教材開発について一緒に考えましょう。
【実践報告①】小学校2年生(6名)体育「サスケワールドで楽しもう」遊びを通してコースを創り出す実践
【実践報告②】小学校1・2年生(8名・6名)体育(ゲーム領域など他領域や特別支援学級)の体育)

林光雄氏(小学校教員(長崎県・壱岐)