学校と企業がつながることは良いことか 松下祐樹―レポート

〇セッション概要

まずは、高校教員の松下より、企業と繋がって実践した睡眠に関する講演会について実践事例と、実践したあと「こうやって学校と企業が繋がって実践することは本当に良いことなのか」と感じた理由について紹介した。

その後、学校と企業が繋がるメリットとデメリットを参加者で出し合い、学校側の考え、企業側の考えなど様々な角度から学校と企業が繋がって実践することについて意見交換した。

〇セッションを終えて

 このセッションでの対話を通して、自分が疑問に感じていたことが少し解消された。私が疑問に感じていたことは、企業側のメリットや気持ちを勝手に想像して「これでいいのかな?」と感じていたということに気付けた。教員が考えていることと企業が考えていることは違うし、それぞれの学校や企業によっても違う。そこは話をしてすり合わせていくことが重要であることを再認識できた。また、「企業が学校に入ってする授業はなぜ価値を帯びるのか」、「信頼できるフィルターを通すなど安心して繋がれる仕組みも必要ではないか」など、単に学校と企業が繋がることが良いかどうかという話に止まらず、とても有意義な対話ができました。 (松下祐樹)

〇セッション紹介

タイトル 学校と企業が繋がることは良いことか?

学校と企業が繋がることができたら、できることや語れることが増えて良いことのように感じる。しかし本当にそうだろうか?企業に丸投げの出前授業になっていないだろうか?子どもたちのためになっているのだろうか?企業側にはメリットがあるのだろうか?継続的な繋がりは可能なのか?学校と企業はどのように繋がり、どのようにお互いを生かし合っていったら良いのでしょうか。繋がらない方が良いという結論もあるかもしれません。 学校と企業の繋がり方、お互いの生かし方について一緒に考えましょう。

松下祐樹氏(埼玉県高校教諭)