〇セッション概要
子どもの成長には厳しさが必要かもしれない、しかし学校や部活が原因で子どもの自殺が増えているという今の日本の現実があります。「子どもを成長させる大人の条件」をテーマに参加者同士の話し合いを交えて進められました。
「本当の厳しさを大人が理解し実践」「子どもに不安を持つことから信頼すること」「大人も学ばないといけない」ーこれらがあって自律した子どもが育っていくのだろうと思います。教育者/指導者/親としてあるべき姿を考え論じる機会となりました。
〇参加者の声(事後アンケート・セッション中の発言より)
・普段、もやもやしながら言語化できていなかった部分が明瞭になりました。また、講演の中に対話があり、その対話の中で生まれた言葉を島沢先生がさらに活かしてくださるという形が、とても勉強になりました。(教員)
・「子育ては心配から信頼への旅」このフレーズが、とても心に響きました。(中略)
昭和世代が、「失敗や間違いから学んだことはなんだろう?」「学んだことをどんな風に活かせるだろう?」そんな問いかけに答えてみることを体験してほしいと思います。(メンタルトレーナー)
・「指導者自身が子どもを責める前に,責めたくなっている自分にやじるしを向ける」というご提案がとても印象的でした。指導者自身も自分の未熟さを忘れないようにしたいですね。(教員)
・自分で感覚的に「これが大切なのではないか」と思って進めていることを体系的にお話していただいて、次の一歩を踏み出す勇気をいただきました。(教員)
〇セッションを終えて
今回のサミットのテーマである「どうする次の一歩?」の最初の講演を、多くの現場を取材してきた島沢優子さんに、ご自身の子育て経験を交えて行ってもらいました。講演を通して子育てや教育について普段疑問に思っていたことが整理され、また2度のブレイクアウトルームで意見交換することから新たな発見が生まれ、次の一歩につながった参加者も少なくなかっただろうと思います。(安藤裕一)
〇セッション紹介
セッションタイトル
〈基調講演〉本当の厳しさとは:子どもを成長させる大人の条件
セッションの説明
学校は子どもの未来につながる安心安全な場所であるべきなのですが、時として危険な場所に転じます。スポーツや教育現場、そして識者らを数多く取材してきているジャーナリストの島沢優子さんの講演を通して、学校が持つ危うさを学び、子どもを成長させる大人について考える機会にしたいと思います。
登壇者
島沢優子氏 スポーツ・教育ジャーナリスト