アスリートのキャリア-中路 実咲氏-参加者レポート

未来の体育共創サミット2021にて、中路美咲氏に登壇いただき、セッション「アスリートのキャリア」が行われました。以下、参加者(酒井重義)によるレポートです。

1.講義の概要

①小学3年から大学までバスケットボールに没頭、バスケに関わりたくて就職はバスケのスクールを選び、働き始めた。日中は社内で事務作業、夕方に小学生などにバスケを教える仕事であったが、スポーツで学んできたことが社会人として会社に勤務を始めたときになかなか活かせていないという課題を感じた。

②子どもたちにバスケの指導をしても、子どもたちの多くはバスケのプロになるわけでもない。自分が子供たちに伝えることができるものは何だろうか、と考えた。バスケの選手をして、そのままバスケの指導員になったので、一般企業で働いた経験があるわけでもなく、子供たちに伝えるものがない、と感じた。

③これが私が体験したキャリアの課題ですが、それぞれ課題が感じたことがあると思うので、グループトークで「アスリートのキャリアの課題」を共有していこう。

④私は、このような課題を感じたので、スポーツからいったん離れて転職することにした。営業や販売の仕事をしながら、ビジネスや経営者の視点を学び始めた。

⑤これらの経験から経て思うのは、スポーツに没頭するのはいいが、それだけだとスポーツを続けることができなくなってしまう。スポーツ以外のことをたくさん経験するからこそ、新しい視点やスキルが身につき、スポーツを続けることができるようになるということだった。

⑥これが私の考える「アスリートに対して今しておいた方がいいと思うこと」ですが、皆さん、それぞれ感じていることがあると思うので、グループトークで「「アスリートに対して今しておいた方がいいと思うこと」を共有していこう。

⑦スポーツが好きで、プロの選手にはならないけど、スポーツに関わって行きたい、という方は多いと思う。私の体験や気づきとここで話し合ったことが参考になったらうれしい。

2. 参加者アンケートから(抜粋)

  • いろいろな視点、角度から考えることができました。題名だけでは想像できない、たくさんの話ができて本当に刺激的でした。
  • 学生一人だったんですけど、スポーツは勝敗を決めるだけではなくて、いろいろな角度から見たり聞いたりすることでスポーツの多様性や本来のあり方を学べました。また、スポーツをする側にとっても将来のことなど、良い話がたくさん聞けてとてもいい経験になりました。
  • 競技だけだと引退したときにやりたいことが見つかりづらいので、他に興味があることを見つけたり、こちら側からアプローチしていろんな視野を広げてあげたいと思いました。

3.感想

「小学生から大学生までバスケットに没頭、スポーツで培ったことは社会で活かせると聞いていたのに現実はそうではなかった」という実体験、そして、転職されて様々なことを学び、「スポーツ以外の体験をたくさんしていた方がいい」という実感のこもったアドバイスが印象深かった。

参加者の中には、プロを目指してスポーツでの大学進学を考えている高校生がおり、セッションのグループトークで、中路氏のお話からスポーツを捉え直すきっかけになった旨をお話されていた。未来の体育に向けて、将来はスポーツに何らかの形で関わっていきたいが、いまは競技者としてスポーツに没頭するという生徒と、スポーツに関わる大人との接点を如何にして作っていくのか、課題の一つであると思った。

(酒井重義)

セッション紹介

セッション名
アスリートのキャリア
セッション内容
このセッションでは以下のようなことをしたいと思っています。
-学生時代や社会人でアスリートとして活動しながらも引退後のキャリアをどう作っていくかといった意見交換。
-昨今アスリートのプロとしてのキャリアの幅が東京オリンピックを通して広がってきているが、その反面、アスリートとしてのキャリアで引退後も活躍できる人材は限られている。ではジュニアアスリートの段階で、プロアスリートとしてキャリアを作っていく中で何をしていくべきなのか。
-スポーツを職としていきたい人、アスリートとして活躍しながらも複数のキャリアを形成したい人、スポーツが好きな人、スポーツ界に貢献したい人、ぜひご参加ください。
-スポーツ業界に関わっていくために、どんなキャリア形成の事例があるのか、実例を交えて皆さんと対話していきたいです。
講師
中路 実咲氏 
元バスケットボールジュニア指導員
人材育成会社 東京都 小学3年から大学4年まで競技者としてバスケットボールをし、卒業後3年間小中学生を始めコーチとしてバスケットボールに関わるも、競技のことしか伝えられないもどかしさに環境を変え、現在は経営者より直接学びながら派遣社員として働くという形をとっている人材育成会社に所属する自身の経験より「スポーツのみ没頭する人生」だけでなく「幅広いカテゴリを選択できる中でスポーツを選んで活躍できる人材」を育成するための環境づくりのため学び中

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