誰もが自由に動ける場づくりについて考える~場を作ったその先は?~

〇セッション概要

 インクルーシブ運動場は、 “だれも”が気軽に運動や活動ができる地域をつくることを目的として渋谷区を中心に活動する団体です。今回のセッションでは、草加市の特別支援学校を会場として開催したイベントの様子を報告し、参加者の皆さんと「場」を作ったその先はどうしたらよいのか?というテーマでディスカッションしました。
 インクルーシブ運動場の活動に限らず、何か思いがあって行っている活動をどのように広げていくか、参加者の方の経験も交えながら対話することができました。「参加した方が『次はこれをやってみたい』と思える、それを試せる場であることで、参加者が運営する側に回っていくような展開があると活動が広がっていくのではないか。」「やりたいと思ったときにいつでも行ける場にするためには、地域のニーズに応じて、場を自分でも作っていってくれる人を巻き込んでいく必要があるのではないか。」「その活動に興味がない方にも興味をもってもらう工夫が必要なのではないか」など、いろいろな意見が出て、とても学びの多い時間になりました。

〇参加者の声(事後アンケート・セッション中の発言より)

・インクルーシブ運動場のこれからの方向性を考えることで様々な社会問題に向き合うことができた。この場が障害のある人やそれに関わる人だけのものではなく、健常者も関わる場にするためにはどちらにも寄り添った場になると良いなと思いました。
・取り組みを持続させること、そして持続させた後の姿をどう描くか、ということが大切だと思いました。また、どれだけインクルーシブなイベントになっているか、成果を示すためには、来場者のことを把握する必要がある、しかし、その把握がやり方によっては、来場者が楽しめなくなることにつながるかもしれないというジレンマがあると思い、印象に残りました。

〇セッションを終えて

今回、異なる立場の方や異なる取り組みをされている方と意見交換できたことはとても大きな学びになりました。これからもこういった場をもって、いろいろな方と意見交換しながら、一歩一歩活動を進めていきたいと改めて感じました。

(松下祐樹)

〇セッション紹介

誰もが自由に動ける場づくりについて考える~場を作ったその先は?~

学校を会場として実践したインクルーシブ運動場について報告します。それを元に、障害の有無や年齢等に関わらず、誰もが自由に動ける場をどう作っていったらよいのか参加者の皆さんとディスカッションしたいと思います。

松下祐樹(インクルーシブ運動場)